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日本の厩舎で馬の管理者と購入希望者が補助飼料の袋と給与記録を確認している
October 31, 2026
1 min 読了時間

馬用サプリメントの「検査済」は何を意味する?購入前に確認したい表示と記録

SportHorses.jp 編集部

自馬購入 (jiba konyu) 補助飼料 (hojo shiryo) 飼料検査 (shiryo kensa) 飼養管理 (shiyo kanri) 馬術 (bajutsu)
馬用サプリメントの「検査済」をどう読めばよいのでしょうか。日本の飼料検査の対象と販売元のマークを分けて整理し、自馬購入時に引き継ぎたい製品情報、給与記録、問い合わせ先を解説します。

馬用サプリメントの「検査済」は、製品名だけで判断せず、検査機関、対象となる製品やロット、確認できる結果を分けて読むことを勧めます。競走馬向けの検査案内を、そのまま自分の馬が出る馬術競技の使用許可と読み替えないことも大切です。購入前には販売元へ資料を求め、給与の必要性は獣医師や管理者と相談してください。本稿では、日本で公開されている検査機関と販売元の説明を手がかりに、表示から確認できることと、別途判断すべきことを整理します。

自馬を迎えるとき、鞍や預託先には詳しくても、現在与えている補助飼料の引き継ぎは商品名だけで終わってしまうかもしれません。しかし、同じ商品を買うつもりでも、手元の袋と販売元の資料が同じ対象を示しているかは確認したいところです。ここでは特定の商品の購入や中止を勧めるのではなく、売り手、買い手、厩舎が同じ情報を共有するための読み方を提案します。

日本の飼料検査は、どのような馬や製品を対象にしている?

競走馬理化学研究所の案内は、競馬主催者の施設内で競走馬に与えることを目的に製造・販売される飼料を対象として説明しています。同研究所は、飼料が原因となる意図しないドーピングを防ぐ薬物検査であり、JRA飼料薬物検査監理委員会が特別に免除するものを除き、事前に検査を受ける必要があると記載しています。一般の乗馬施設のすべての飼料について同じ義務を示した文章ではありません。出典:競走馬理化学研究所「飼料検査」。

同ページでは、単一の原材料からなる単体飼料、穀類・牧草などを主な原材料とする配合飼料、栄養摂取を補助するサプリメントなどの補助飼料を挙げています。つまり、同研究所の説明における検査対象を考えるときは、「薬のように見える製品か」だけでは整理できません。用途と製品の区分を確かめる必要があります。出典:競走馬理化学研究所の対象飼料の説明。

ただし、この案内にはページ全体の更新日が示されていません。本稿は掲載されている説明の範囲を紹介するもので、依頼時点の手続きや適用範囲を保証するものではありません。実際に検査を依頼する方は、同研究所と案内に記載された委員会事務局に確認してください。出典:競走馬理化学研究所の申請・依頼案内。

買い手がまず分けたいのは、制度の対象と、自分の馬の用途です。競走馬のための説明を読んでいるのか、馬術競技について調べているのか、それとも日々の栄養管理を相談しているのか。目的を最初に伝えれば、販売元への問い合わせも具体的になります。

「検査済」という一言から、どこまで確認できる?

「検査済」という表現だけで結論を出さず、誰が何を検査したという説明なのかをたどりましょう。たとえば国内販売サイトの「FORANの薬物検査基準について」では、競走馬理化学研究所の説明と、フォーラン社のS.A.F.E.マークの説明が別に掲載されています。これは販売元による製品説明として読むべき資料であり、公的機関によるあらゆる用途への承認と扱わないことが重要です。出典:販売元の薬物検査基準の説明。

同販売ページでは、フォーラン社が外部施設での検査に加え、自社施設でLC-MS/MSという分析装置を使い、問題がなければS.A.F.E.マークを表示すると説明しています。ただし、ページには更新日の表示がなく、読者が購入する個々の製品やロットの検査結果まで、この説明文だけで確認できるわけではありません。具体的な購入品に対応する資料は販売元に求めてください。出典:販売元によるS.A.F.E.マークの説明。

表示を読むための質問を、次のように分けると整理しやすくなります。以下は購入時の確認を助ける提案であり、いずれかの団体が定めた共通の提出要件ではありません。

目にした情報 次に確かめたいこと その情報だけで決めないこと
「検査済」の文字 検査機関名と結果を示す資料 すべての大会で使用できるか
検査や品質管理のマーク 誰が、どの条件で表示するか 公的な競技出場許可か
商品名が一致する資料 容量、仕様、ロットとの対応 手元の袋も同じ対象か
成分や配合の説明 製品全体の情報と給与目的 自分の馬にも必要か
販売元からの回答 回答の日付と質問した用途 将来も同じ条件が続くか

「検査済」という言葉で止まらず、手元の製品に結びつく資料まで確認する。

これは本稿の確認方針です。検査結果の解釈を買い手だけで背負うのではなく、資料を揃えたうえで、販売元、獣医師、厩舎の担当者へ質問を渡せる状態にすることが目的です。

QRコードがあれば、それだけで判断してよい?

QRコードの有無だけで判断せず、読み取った先の結果と手元の製品を照合することを勧めます。競走馬理化学研究所の案内では、飼料薬物検査監理委員会事務局が検査を必要と判断した飼料にQRコードを発行し、検査終了後には検査成績をウェブ上に掲載して、コードから閲覧できると説明しています。コードの発行と検査結果の掲載は、案内上も異なる段階です。出典:競走馬理化学研究所のQRコードと結果通知の説明。

同研究所は、検査する製品の送付について原則として流通用の包装が施された未開封の状態を求めています。また、小分けした製品については、原製品の一部であることを証明する書類などを添える場合の例外を記載しています。これは検査依頼者への案内であって、すべての馬主に未開封品の保存を義務づける記述ではありません。出典:競走馬理化学研究所の検体送付に関する説明。

購入者の実務としては、使い始める前に外袋の製品名、ロット表示、購入元が分かるよう写真を残す方法があります。別容器へ移すなら、容器だけを見ても元の製品へ戻れるよう、ラベルの写しを添えると引き継ぎに役立つでしょう。これは本稿の記録方法の提案であり、検査機関が馬主向けに定めた規則ではありません。

表示が読み取れない、資料との対応が分からない、問い合わせへの答えが曖昧。その場合は、分からない箇所をそのまま販売元へ戻してください。「有名な商品だから」という説明では、手元の袋についての疑問は解消しません。

自馬の購入時には、どんな給与記録を引き継ぐとよい?

商品名だけでなく、給与量、目的、開始時期、相談相手をまとめて引き継ぐことを勧めます。買い手が知りたいのは、何を買い足せばよいかだけではなく、なぜその組み合わせになっているかです。記録が曖昧なら、分からない点として残し、推測で埋めないでください。

  • 製品名と製造元、購入元、外袋やラベルの写真を揃える。
  • 給与量、与えるタイミング、計量に使う道具を書き出す。
  • 給与の目的と、開始・変更した経緯を聞く。
  • 検査について受け取った資料と、販売元への質問・回答を残す。
  • 薬や治療の話は補助飼料の一覧とは区別し、獣医師へ引き継ぐ。
  • 不明な項目には「未確認」と記し、確認する担当者を決める。

ここで「確認できたこと」と「判断が必要なこと」を分けましょう。ラベルに書かれた製品名や、引き継いだ給与記録は資料として確認できます。一方、その製品が現在の体調や飼料構成に必要かどうかは別の問いです。検査の説明を読んだことと、栄養管理の判断を済ませたことは同じではありません。

たとえば、売り手から製品の写真だけを受け取ったとします。それなら「何を与えていたか」の手がかりにはなりますが、給与量や理由までは分かりません。質問を一度に広げず、まず量、次に目的、最後に相談先という順で聞けば、売り手にも答えてもらいやすいでしょう。

引き継ぎの話し合いには、可能なら移動先の管理者にも参加してもらうと整理しやすくなります。預託先で何を記録し、誰が変更を判断するかを先に決めておくためです。移動の準備と一緒に確認する場合は、馬の国内輸送を計画する際の確認事項も参照できます。

馬術競技に出る予定なら、誰に何を聞けばよい?

検査資料については販売元や検査機関へ、治療・栄養については獣医師へ、出場予定の競技での扱いについては適用規程を扱う窓口へ、質問を分けることを勧めます。一人の担当者にすべての保証を求めるのではなく、それぞれが答えられる範囲を明確にしてください。

競走馬理化学研究所の飼料検査案内が示す対象は、先に述べた競馬主催者の施設内で競走馬に与えるための製品です。同ページを根拠に、日本の馬術競技での使用可否や具体的な休薬期間を断定することはできません。本稿も、そのような使用可否や期間の一覧は示していません。出典:競走馬理化学研究所の検査対象の説明。

問い合わせる際は、「この商品は大丈夫ですか」だけでなく、製品名、ラベル、給与している量、出場を考えている競技、確認したい点をまとめて伝えてください。回答に条件が付くなら、その条件も記録します。返答が得られないことを、安全や許可の意味に読み替えないことが大切です。

また、競技のために自己判断で治療を遅らせたり、必要な薬を止めたりしないでください。体調について気になることがある場合は獣医師へ相談し、出場の判断とは分けて話し合いましょう。購入時の確認項目全体を整理したい方は、競技馬を迎える際の乗馬登録の確認も別の項目として読めます。

よくある質問:購入前の疑問はどう整理する?

競走馬理化学研究所の検査と、販売元のマークは同じものですか?

同じ制度と決めつけないでください。販売元の説明ページでも、同研究所の検査の紹介と、フォーラン社が説明するS.A.F.E.マークは別に記載されています。それぞれの表示主体と説明を確認しましょう。出典:販売元の検査基準・マークの説明。

検査資料があれば、給与する必要性も分かりますか?

本稿では、薬物検査の資料と給与の必要性を別の確認事項として扱います。必要性を相談する際は、補助飼料だけでなく、普段の飼料構成と管理上の目的も獣医師や管理者に伝えてください。

売り手が給与量を覚えていない場合は?

推測を記録にしないことを勧めます。未確認であることを明記し、管理していた担当者へ聞き直すか、引き継ぎ後の方針を獣医師・管理者と相談してください。

QRコードが付いていれば、問い合わせは不要ですか?

同研究所の案内では、コードから検査成績を閲覧する仕組みが説明されています。まず実際の掲載内容を確認し、手元の製品との対応や読み方が分からなければ、販売元や同研究所へ問い合わせてください。案内ページに更新日の表示はないため、利用時の方法も確認が必要です。出典:競走馬理化学研究所の結果閲覧の説明。

馬を選ぶときは、競技成績や試乗の印象に加え、日々の管理をどこまで引き継げるかも話題にしてください。サプリメントの一覧は、商品を増やすためではなく、管理の理由を共有するためのものです。馬の購入・管理に関する記事を参考に、見学前の質問票に「給与製品と確認資料」の欄を一つ加えてみてはいかがでしょうか。